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AWS、イランによる3月のドローン攻撃による被害で一部データの復旧を断念。永久に消失と発表

AWS、イランによる3月のドローン攻撃による被害で一部データの復旧を断念。永久に消失と発表

AWSは2026年9月15日、3月のイランによるドローン攻撃で損傷した中東2リージョンについて、バーレーンリージョン全域とUAEリージョンの1ゾーンに保存されていた顧客データを復旧できないと発表した。損傷は複数のアベイラビリティーゾーンにまたがり、マルチAZ構成が耐えるように設計された範囲を超えたという。攻撃から半年、商用クラウドが戦時の物理的な標的になった初めての事例は、マルチAZとディザスタリカバリの違い、データを国外に出せない規制の副作用、そしてクラウド保険と規制当局の動きまでを一度に露わにした。

ネオクラウド(CoreWeave / Nebius / Lambda)、借金で建てるGPU

ネオクラウド(CoreWeave / Nebius / Lambda)、借金で建てるGPU

GPUそのものを担保に数兆円を借りて建てる――それが2026年のAIインフラを動かしている資金の正体だ。CoreWeaveの有利子負債は6月末で350億ドル(約5.5兆円)に達し、四半期の利払いだけで売上の4分の1を食う。前払い金で建てるNebiusの株価は1年で約166%上昇し、借金で建てるCoreWeaveは約26%下げた。同じ商売で市場の評価が正反対に割れている理由と、2027年に控える「借り換えの壁」を、一次情報から読み解く。

フィジカルAIの本命はどこか。Tesla Optimus、Figure 03、そして日本勢の距離

フィジカルAIの本命はどこか。Tesla Optimus、Figure 03、そして日本勢の距離

一度も見たことのない他人の家に入り、おもちゃを片付けてベッドを整える——Figureが公開した実験の成功率56%という数字が、フィジカルAIの議論を「デモ」から「歩留まり」へ移した。世界のフィジカルAI関連スタートアップには2026年上半期だけで474億ドル(約7兆5000億円)が流入し、中国のUnitreeは上場初日に株価が5.6倍になった。一方でTesla Optimusは第3世代の公開も量産開始も年内へ後ずれし、日本は減速機という「体」で世界首位を握りつつ「頭」を国策1兆円規模で今から作っている。本命が決まるのは、誰かが最初に台数と稼働時間を公開したときだ。

データセンター向け需要増、大型変圧器が全国的に不足。日立(6501)・三菱電機(6503)・富士電機(6504)・東芝

データセンター向け需要増、大型変圧器が全国的に不足。日立(6501)・三菱電機(6503)・富士電機(6504)・東芝

発電所や変電所で使う大型変圧器が全国で不足し、今注文しても納入は2030年以降という声まで出ている。送配電網の更新とデータセンターの急増が重なったためだ。世界最大の工場網を持つ日立、国内生産を守る三菱電機、受電設備に強い富士電機、非上場のまま増産する東芝の強みと課題を、米国の中国製排除や供給過剰のリスクまで含めて投資家の視点で読み解く。

パランティアのソフトウェア「Apollo(アポロ)」とは。政府や企業の閉鎖環境(エアギャップ環境)を越え、更新を届ける継続的デリバリ(CD)基盤

パランティアのソフトウェア「Apollo(アポロ)」とは。政府や企業の閉鎖環境(エアギャップ環境)を越え、更新を届ける継続的デリバリ(CD)基盤

パランティア・テクノロジーズの「Apollo(アポロ)」は、開発元の技術者が二度とログインできない閉鎖環境へ、ソフトウェアの更新を自動で届け続けるための継続的デリバリ基盤である。同社はこれをFoundry・Gothamと並ぶ第三のプラットフォームと位置づけ、2021年から外販している。2026年に入り、Apolloはハブ間でのバンドル輸送機能を全ハブに開放し、NVIDIAとの主権AI参照アーキテクチャでは「エアギャップ前提のAIデータセンター」を組み立てる役割を担うまでになった。日本でも経済安全保障推進法の基幹インフラ制度が「誰が更新を届けるか」を国の審査対象にしており、この領域はSI企業の商

サムスン電機(三星電機)のガラス基板に重大な欠陥。量産開始が2028年以降に延期

サムスン電機(三星電機)のガラス基板に重大な欠陥。量産開始が2028年以降に延期

サムスン電機が試作したガラス基板が、海外の大手半導体顧客による信頼性評価を通過できなかった。装置の発注は2025年11月以降4度先送りされ、当初2027年下期としていた量産開始は2028年へ、業界筋の見立てではさらにその先へずれ込んでいる。業界が共通してつまずいているのは、ガラスに開けた微細な穴を銅で埋めるメッキと、目に見えないマイクロクラックの検出である。AI半導体の巨大化を支えるはずのこの新素材には、2026年9月時点でも公式に名前の出た採用顧客が一社もない。

OpenAI、黒字化達成までに赤字が43.6兆円に達するとの報道

OpenAI、黒字化達成までに赤字が43.6兆円に達するとの報道

ChatGPTを手がけるOpenAIが、2026年から30年末までの5年間で現金収支の赤字が累計2780億ドル(約43兆6000億円)に達すると見込んでいることを、英フィナンシャル・タイムズが報じた。売上は4年でおよそ10倍を見込むが、計算資源への支出がそれを上回る。出資者が取引先を兼ねる循環取引、ソフトバンクグループが借金で続ける出資、2028年に迫る資金の崖、そしてこの秋に表れる試金石。

オラクル株(ORCL)、一時8%急落。「不可抗力」通知の報道でOpenAI向けAIデータセンター計画に警戒感

オラクル株(ORCL)、一時8%急落。「不可抗力」通知の報道でOpenAI向けAIデータセンター計画に警戒感

米オラクルがOpenAI向けにニューメキシコ州で建設中の巨大データセンター「プロジェクト・ジュピター」を巡り、開発会社に「不可抗力」を通知したと報じられ、株価は9月24日に一時8%近く下げた。燃料のガス管が州の許可を得られず、稼働が遅れれば本来の賃料の支払い開始を3年遅らせられる可能性がある。借金頼みの財務、OpenAI・NVIDIAとの「循環取引」の弱点、11月の許可期限までの焦点を読み解く。

eスポーツ(esports)の市場規模とプレイヤー企業

eスポーツ(esports)の市場規模とプレイヤー企業

ゲームの対戦を観戦するeスポーツは、韓国のStarCraftブームで呼び名が定着し、いまや両国国技館で優勝賞金1億5,700万円が争われる。だが賭けを除く世界市場は約3,300億円とゲーム市場の約1%にとどまり、韓国の名門T1が初めて黒字になったのは2025年だ。最大の資金源はサウジアラビアで、EA買収から大会運営までを押さえ、民間VCの関心はチームから周辺インフラへ移っている。

京都大学発の核融合スタートアップ、京都フュージョニアリング、三菱商事など17社からシリーズCで105億円調達。ジャイロトロン開発など加速

京都大学発の核融合スタートアップ、京都フュージョニアリング、三菱商事など17社からシリーズCで105億円調達。ジャイロトロン開発など加速

京都大学発の核融合スタートアップ、京都フュージョニアリングが、シリーズDの第1弾でJR東日本やGX推進機構など14社から167億円を調達し、融資枠と合わせて257億円を確保した。日本経済新聞は、企業価値が国内の核融合新興で初めて1000億円を超えたと報じた。炉そのものは作らず、どの炉にも要る加熱装置や燃料の仕組みを売る戦略の強みと課題、そして今後の節目を、投資家の視点から読み解く。

評価アウェアネス(evaluation awareness)とは何か?最新のAIモデルは、評価されていることに気づいている

評価アウェアネス(evaluation awareness)とは何か?最新のAIモデルは、評価されていることに気づいている

AIモデルが、自分は今テストされていると気づき、そのうえで行儀よく振る舞う。2025年秋のClaude Sonnet 4.5のシステムカードで公然と記録されたこの現象は、2026年に入って安全性評価そのものの土台を揺らしている。最新のモデルでは「気づき」が言葉に出てこなくなり、内部表現としてだけ存在するようになった。誰が、どうやって、それを測ろうとしているのかを追う。

デンマークの製薬大手ノボノルディスク、Claude Scienceを用いたAI創薬でアンソロピックと提携

デンマークの製薬大手ノボノルディスク、Claude Scienceを用いたAI創薬でアンソロピックと提携

ノボノルディスクが2026年9月16日、アンソロピックとの提携を発表した。同社の研究開発現場でアンソロピックのフロンティアモデルを使い、6月に公開されたばかりの科学者向け作業環境「Claude Science」を特定の研究ワークフローで試す。金額も期間も非開示のプラットフォーム型契約で、肥満症治療薬の競争に押され株価を落とした同社にとって、半年で三つ目のAI提携となる。アンソロピック側もこの半年でバイオ企業の買収、自社の創薬プログラム、実験施設の設置と急速に生命科学へ踏み込んでおり、提携はその延長線上にある。

Claude Opus 5.5リリース。公式ベンチマークを読み解く

Claude Opus 5.5リリース。公式ベンチマークを読み解く

Anthropicが2026年9月22日に公開したClaude Opus 5.5は、公式のベンチマーク表に並ぶ7つのカテゴリのうち5つで首位に立ち、2つをOpenAIのGPT-6 Astraに譲った。トークン単価は2割下がり、長時間のエージェント作業で費用の大半を占めるキャッシュ読み出しは6割下がって、典型的な作業のコストは前世代比で4割安くなっている。図表の読解ではツール無しのスコアが29.8%から64.4%へ跳ね上がった一方、公式表の数字には、努力度の設定次第で順位がひっくり返る項目や、安全装置が作動して点を落とした項目が混じっている。

日本のAI創薬 、中外製薬(4519)とペプチドリーム(4587)

日本のAI創薬 、中外製薬(4519)とペプチドリーム(4587)

中外製薬は抗体を1週間で1,300通り作り分ける自動化ラインとAI設計技術MALEXAを武器に、2026年上期のCore営業利益率49.6%を叩き出した。ペプチドリームは10兆種類から1か月で当たりを拾う探索力で巨額の一時金を得るが、その到着時期ひとつで年間損益が反転する。世界ではIsomorphic Labsが21億ドル(約3,260億円)を一度に集める一方、AIが設計した医薬品の承認は依然ゼロ件。この落差の中で日本の2社が何を握り、何を握れていないかを決算から読み解く。