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カシオAIペットMoflin(モフリン)好調。販売開始から1年で2万台超、Amazon、楽天で価格高騰
カシオ計算機は2026年5月27日、AIペットロボット「Moflin(モフリン)」の累計販売台数が2025年12月末時点で国内外2万台を突破したと発表した。2024年11月の発売からおよそ1年あまりでの達成で、人気を背景にAmazonや楽天では定価5万9400円を大きく上回る転売価格も確認されている。本稿では、まずMoflinがどんな製品なのかを具体例とともに丁寧に解説したうえで、販売好調の要因、各メディアの報じ方、そして今後の展開を整理する。さらに、Jibo・Anki・Kuriといった「コンパニオンロボットの墓場」や巨額調達を重ねたLOVOT(GROOVE X)との対比を通じ、なぜMofli
CAMPFIRE、従業員のGitHub認証情報漏洩から不正アクセス。最大22.5万件個人情報が漏洩
国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」で、従業員のGitHub認証情報が外部へ漏れたことを起点に社内クラウド環境へ不正アクセスが及び、最大22万5,846人分の個人情報が漏洩した可能性が公表された。口座情報を含むデータが8万件超に及ぶ一方、クレジットカード情報は含まれない。同種の「GitHub経由」侵害は同時期にマネーフォワード、さらにはGitHub社自身にも相次いでおり、開発ツールチェーンが攻撃者にとっての新しい主戦場となっている。本稿ではシリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)が注視する「シークレットの氾濫」と「非ヒト・アイデンティティ(NHI)」という構造問題として、
国内のコンサル企業、大手SIer、中堅SIer、メーカー、商社のClaude Code導入状況
2026年春、米Anthropicの「Claude」およびコーディング特化型AIエージェント「Claude Code」をめぐり、日本の大手企業による戦略的提携が一斉に表面化した。NEC(4月23日)、日立製作所(5月19日)、富士通(5月27日)の大手IT3社がわずか1カ月余りで「そろい踏み」し、アクセンチュアと野村総合研究所がコンサル側を牽引、SCSK・伊藤忠テクノソリューションズ・TISがAmazon Bedrock経由のリセラー契約で続いた。本稿は、コンサル・大手SIer・中堅SIer・メーカー・商社という5つのレイヤーごとに導入規模と人数を整理し、なぜいま日本企業がClaudeに殺到す
米政府、アンソロピック従業員を含む外国籍の人物に対するMythos 5・Fable 5アクセス停止を求める輸出管理指令(export control directive)
米商務省は2026年6月12日、アンソロピックに対しフロンティアAI「Fable 5」「Mythos 5」へのあらゆる外国籍者(社内の外国籍従業員を含む)のアクセスを停止するよう求める輸出管理指令を発出した。同社は外国籍ユーザーをリアルタイムで選別できないため、両モデルを全世界・全顧客に対して即時に遮断するという異例の対応を取った。引き金はある企業が主張したMythosの「ジェイルブレイク(脱獄)」だが、アンソロピックはこれを「狭く限定的で誤解に基づくもの」と反論している。本稿は、評価額約9,650億ドル(約150兆円)でIPOを目前に控える同社を襲ったこの事件を、シリコンバレーのベンチャーキ
住友電工が世界に先行、燃えない・劣化しない・減らないレドックスフロー電池(Redox Flow Battery)
太陽光や風力が主力電源になる時代の「貯蔵庫」として、リチウムイオン電池とは別の道を歩む蓄電池がある。電解液をタンクに貯めて循環させるレドックスフロー電池(Redox Flow Battery、RFB)だ。水溶液を使うため燃えず、電極も電解液も劣化せず、容量も目減りしない——この「燃えない・劣化しない・減らない」を40年かけて磨いてきたのが住友電工である。2026年は、同社が30年寿命の新型「V40」で受注を取り始める一方、中国Rongke Powerが世界最大の1GWh級を稼働させ、欧州InvinityがAIデータセンター向けに世界最大の設計を受注し、米国ではForm EnergyがGoogl
電通メディアイノベーションラボが情報メディア白書2026公開
電通の社内シンクタンク「電通メディアイノベーションラボ」が、1993年から毎年刊行してきた『情報メディア白書』の2026年版を、初めてウェブ版として無料公開した。情報メディア産業を従来の13業種から10分野へ再編し、数百点に及ぶ図版と特集レポート「変容する情報潮流の現在地」を収録している。生成AIによる情報空間の変容、リーチからアテンションへの評価軸の転換、マンガを起点とするIP経済圏の拡大といった構造変化を、生活者を起点に描き出した白書だ。本稿では白書の全体像と各分野のデータを、ネット広告費の過半数超えやアニメ海外市場の2兆円突破といった具体的な事象に即して読み解き、シリコンバレーの投資家の
シリコンの限界を突破する究極の半導体、日本が世界をリードするダイヤモンド半導体
「究極の半導体」と呼ばれるダイヤモンド半導体が、研究室の夢から量産の現実へと動き出した。福島・大熊町には人工ダイヤ半導体の世界初の量産工場が2026年5月に完成し、佐賀大学発の企業は2026年1月から世界初のデバイス・サンプル出荷を始めた。シリコンの約30倍の絶縁破壊電界と最高クラスの熱伝導率を持つこの材料で、研究者数・基板技術・デバイス試作のいずれにおいても日本が世界をリードしている。本稿では、ダイヤモンド半導体とは何かをやさしく解説したうえで、主要4陣営の戦略、VC・国家・防衛マネーの資金構造、日米5,500億ドル投資や米DARPAの動き、そしてシリコンバレーのVCが見る「日本のアポロ計画
Microsoftの70件超のGitHubリポジトリが侵害され無効化
2026年6月5日、自己増殖型ワーム「Miasma(ミアズマ)」がMicrosoftのオープンソース基盤に到達し、GitHubは自動検知によってAzure・Microsoftなど4つの公式組織にまたがる73のリポジトリをわずか105秒で無効化した。攻撃者は、Claude CodeやCursor、Gemini CLIといったAIコーディングエージェントがリポジトリを開いた瞬間に自動実行する「設定ファイル」を悪用し、AWS・Azure・GCPの認証情報を盗む仕掛けを仕込んでいた。発端は5月のPyPIパッケージ侵害で盗まれたトークンが完全に失効されず、同じアカウントから再びコミットが押し込まれた「再
Claude Codeの最新モデル公開。Mythos 5とFable 5とは
Anthropicは2026年6月9日、一般提供モデルとして過去最強と位置づける「Claude Fable 5」と、その安全装置を一部解除した「Claude Mythos 5」を公開した。両者は中身がまったく同じ頭脳で、違いは安全装置(セーフガード)の有無だけ、という珍しい設計思想を採る。ソフトウェアエンジニアリングの難関ベンチマーク SWE-bench Pro で80.3%を記録し、OpenAIのGPT-5.5(58.6%)やGoogleのGemini 3.1 Proを大きく引き離した。本稿では、サービスの全体像から料金体系、使いこなしのコツ、シリコンバレーの反応、そしてIPOを目前に控えた
OpenAIがIPOを申請
ChatGPTを開発する米OpenAIが、2026年6月8日(米国時間月曜)、米証券取引委員会(SEC)へ新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書(S-1)を「非公開(コンフィデンシャル)」で既に提出したと自ら公表した。直近の未公開市場での企業価値は8,520億ドル(約136兆円)にのぼり、実現すれば史上最大級のIPOになる。ただし同社は「上場時期は未定で、当面は非上場のままかもしれない」と明言している。本稿では、この申請の事実関係を複数の一次情報で検証したうえで、「非公開申請」という制度の意味、非営利が営利を支配する特異な企業統治、$3,000億から$8,520億へと一年で膨らんだ資金調達の
深淵なDeep Tech(ディープテック)、核融合、量子、合成生物学、化学
2026年5月時点で、ディープテックは世界のベンチャー資金の約20〜24%を吸収し、生成AIが占める巨額調達の影で「物理を制する者」の地位を急速に固めつつある。本稿はシリコンバレーVCの一次情報、Fusion Industry Association、SynBioBeta、Quantinuum・PsiQuantum・Commonwealth Fusion Systemsの公式発表を横断し、核融合・量子・合成生物学・先端化学の最前線を統合的に整理する。AIブームが「ソフトウェアの飽和」を露呈させる中で、Lux Capital・Eclipse・DCVCら旧来のディープテック専業が再び主役に返り咲き
Gemini Omni(ジェミニ・オムニ)の全て
Google が 2026年5月19日の I/O 2026 で発表した「Gemini Omni」は、画像・音声・動画・テキストのどんな入力からでも一つの動画を生み出す、ネイティブ・マルチモーダルの新世代モデルである。Veo・Imagen・音声生成を一つのスタックに統合し、重力や流体といった物理法則を内蔵した「世界モデル」として、会話で映像を彫っていく編集体験を実現した。本稿はシリコンバレーのクリエイター視点から、双方向・同時マルチモーダル推論、物理インテリジェンス、Google Flow 統合、Project Astra、ライブ編集という五つの軸で Omni を徹底的に読み解き、実践 TIPS
OpenAI共同創業者カーパシーが率いるMythosを用いたRSI(再帰的自己改善)。Anthropicの独走と苦悩
OpenAI共同創業者にしてAI教育の第一人者アンドレイ・カーパシーが、2026年5月19日にAnthropicへ電撃移籍し、「Claudeを使ってClaude自身の事前学習を加速させる」チームを率いることになった。これはAIがAIを作る「RSI=再帰的自己改善(Recursive Self-Improvement)」の中核に座る人事である。ところが同社は6月初旬、まさにそのRSIを最大のリスクと位置づけ、フロンティアAI開発の「協調的な一時停止」を世界に呼びかける論考を発表した。アクセルを誰よりも強く踏みながら、自らブレーキの設計図を配る――だがこれは矛盾ではない。誰よりも強くアクセルを踏ん
NTTの純国産AI tsuzumi 2、tsuzumi 2 Visionモデルのすべて
NTTが純国産で開発する大規模言語モデル「tsuzumi(つづみ)」は、2025年10月にパラメータを約300億(30B)へ拡張した「tsuzumi 2」へ世代交代し、2026年5月19日には図表入りの日本語ビジネス文書を画像として読み解く「tsuzumi 2 Visionモデル」を追加した。わずか1基のGPUで動き、金融・医療・公共の知識をあらかじめ作り込み、機密データを社外に出さずにオンプレミスで使える点が最大の特徴である。本稿ではtsuzumiの歩みと技術、開発を統括する西田京介(にしだ きょうすけ)上席特別研究員の思想、東京通信大学や政府AI基盤「源内」への採用までを整理し、シリコンバ