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記事

半導体製造用、電子ビームマスク描画装置。ニューフレアテクノロジー(東芝傘下・非上場)、日本電子(JEOL・6951)、エリオニクス(非上場)、クレステック(非上場)

半導体製造用、電子ビームマスク描画装置。ニューフレアテクノロジー(東芝傘下・非上場)、日本電子(JEOL・6951)、エリオニクス(非上場)、クレステック(非上場)

EUV時代の半導体を支える「フォトマスク(回路原版)」を電子ビームで彫る描画装置は、世界で数社しか作れない究極のボトルネック技術である。可変成形ビーム(VSB)を含むマスク描画装置全体ではニューフレアテクノロジー(東芝傘下・非上場)が世界シェア9割超とされる一方、EUVマスクの本命である最先端「マルチビーム」描画では、オーストリアのIMSナノファブリケーション(インテル傘下)が9割超を握る。本稿では、日本電子(JEOL・6951)、エリオニクス、クレステックを含む日本勢の強みと課題を、米シリコンバレーの投資家・VCの視点から、技術の基礎から市場構造・地政学・今後の投資テーマまで掘り下げる。

日本のエンタープライズへのMicrosoft Copilot導入とLLMのガバナンス

日本のエンタープライズへのMicrosoft Copilot導入とLLMのガバナンス

Microsoft 365 Copilotの有料シートは2026年4月末時点で全世界2,000万を超え、日本でも住友商事や日本製鉄、九州電力などが全社展開を完了した。導入の主戦場は「使わせる」段階から、アクセス権限の過剰共有対策やモデル選択、エージェント管理までを含む「LLMガバナンス」の設計へ移っている。本記事は、導入の全体フロー、ガバナンスの考え方、Azureを含むシステム構成のベストプラクティス、日本の大企業の実例と構築手順、国内コンサル・SIerの動向、そして2026年後半以降に計測される動きまでを、実際にAI導入を担う実務者の視点で統合的に解説する。

今年も開催、バーチャルマーケット(Vket)2026。文科省、富士急、能美防災、AlphaTheta、洋服の青山、サントリーなど出展

今年も開催、バーチャルマーケット(Vket)2026。文科省、富士急、能美防災、AlphaTheta、洋服の青山、サントリーなど出展

株式会社HIKKYが主催する世界最大級のメタバースイベント「バーチャルマーケット2026 Summer(Vket)」が、2026年7月11日から26日までの16日間、ソーシャルVRプラットフォームのVRChat上で開催される。通算16回目、年間テーマは「熱」。6月24日の出展企業第1弾、7月1日の第2弾で顔ぶれが公開され、文部科学省、富士急行、能美防災、AlphaTheta、洋服の青山(青山商事)、サントリーといった官民の常連・新顔が名を連ねた。前回2025 Summerはバーチャル会場に135万人、リアル併催イベントに5万人が訪れており、「メタバースの冬」と言われて久しいなかで、Vketだけ

光電融合の急所、インジウムリン(InP)基板。米AXT(AXTI)、住友電工(5802)、JX金属(5016)

光電融合の急所、インジウムリン(InP)基板。米AXT(AXTI)、住友電工(5802)、JX金属(5016)

AIデータセンターの配線が電気(銅)から光へと置き換わる「光電融合」の大転換が始まり、その光源レーザーに物理的に不可欠なインジウムリン(InP)が、半導体サプライチェーン最大のボトルネックとして急浮上している。世界供給の約9割を握るのは住友電工(5802)、米AXT(AXTI)、JX金属(5016)の3社のみで、需給ギャップは7割を超え、2インチ基板の価格は1年強で約3倍に高騰した。本稿は、なぜシリコンではなくInPでなければならないのかという物理的な理由から説き起こし、3社の財務・投資計画・株価、中国の輸出許可制という地政学リスク、そしてエヌビディアが1兆円超を投じるフォトニクス投資の全体像

徹底解剖、Claude Agent SDK(旧称:Claude Code SDK)の機能詳細

徹底解剖、Claude Agent SDK(旧称:Claude Code SDK)の機能詳細

Claude Agent SDK は、コーディング支援ツール Claude Code の中核エンジン——自律エージェントループ、組み込みツール群、コンテキスト管理、権限システム——を、自社の Python / TypeScript プログラムから直接駆動できるライブラリである。2025年9月29日に「Claude Code SDK」から改称され、いまや Anthropic 自身の社内エージェントの大半を支える汎用基盤へと位置づけが広がった。本稿は、ファイル操作・Bash・検索といった組み込みツールから、Monitor によるバックグラウンド監視、Web ツール、対話を差し込む AskUserQ

光通信の心臓部、薄膜LN(ニオブ酸リチウム)変調器のトッププレイヤー、住友大阪セメント(5232)

光通信の心臓部、薄膜LN(ニオブ酸リチウム)変調器のトッププレイヤー、住友大阪セメント(5232)

光ファイバーに情報を「乗せる」光変調器は、インターネットとAIデータセンターを支える最重要部品である。その中核材料であるニオブ酸リチウム(LN)を薄い膜にして性能を飛躍させた「薄膜LN(TFLN)」変調器が、800ギガ・1.6テラ時代の本命として急浮上している。本記事は、この分野で数十年の蓄積を持つ世界有数のメーカー、住友大阪セメント(東証プライム・5232)を主役に、技術の仕組み、同社の沿革と事業の実像(全社売上のわずか1.2%・長く赤字だった光電子事業)、富士通やHyperLightなどの競合、そして市場・投資家・各紙の見方と今後の焦点を多角的に整理する。

Claude Sonnet 5リリース

Claude Sonnet 5リリース

Anthropicは2026年6月30日、中位モデル「Claude Sonnet 5」を公開した。最上位のOpus 4.8に肉薄する性能を約4割安い価格で提供し、ブラウザやターミナルを自律操作する「最もエージェント的なSonnet」をうたう。導入価格は8月31日まで入力100万トークンあたり2ドル(約310円)・出力10ドル(約1,550円)で、SWE-bench ProやOSWorldなどエージェント系ベンチで前世代を大きく上回った。一方シリコンバレーのエンジニアからは「エージェント特化が進み対話アシスタントとしてはむしろ後退した」との辛口評価も出ている。IPO直前の価格戦略と、3週間前のF

半導体向け超純水の御三家、栗田工業(6370)、オルガノ(6368)、野村マイクロ・サイエンス(6254)、グローバル展開

半導体向け超純水の御三家、栗田工業(6370)、オルガノ(6368)、野村マイクロ・サイエンス(6254)、グローバル展開

半導体1枚をつくるのに、人の血液よりも純度の高い「超純水(UPW)」が大量に要る。その製造装置と運転を握るのが、栗田工業(6370)・オルガノ(6368)・野村マイクロ・サイエンス(6254)の日本「御三家」で、半導体向けでは栗田が世界シェア約2割と首位に立つ。2026年3月期は、栗田が営業利益583億円(前期比16.8%増)と本業好調の一方で米精密洗浄子会社の損失計上で純益が減り、オルガノは売上高1,776億円・純利益284億円で2年連続の過去最高、野村マイクロは大型案件の反動で4割超の減収という三者三様の決算となった。本稿は、超純水とは何かという基礎から、御三家の沿革と強み、ラピダスやTS

フルマネージドRAGサービス、Amazon Bedrock Managed Knowledge Base提供開始

フルマネージドRAGサービス、Amazon Bedrock Managed Knowledge Base提供開始

AWSは2026年6月17日、ニューヨークで開催した「AWS Summit New York City」のキーノートで、検索拡張生成(RAG)のパイプライン全体を丸ごと請け負うフルマネージドサービス「Amazon Bedrock Managed Knowledge Base」の一般提供(GA)を発表した。ベクトルデータベースの構築や埋め込みモデルの選定、再ランク付けといった従来は開発者が自前で組み上げていた構成要素を単一の「マネージド・プリミティブ」へ集約し、数行のコードで社内データに根ざした生成AIエージェントを動かせるようにした点が核心である。本稿では、RAGの基礎から本サービスの具体的な

マルハニチロからウミオス(Umios)(1333)へ、世界一のグローバル水産バリューチェーン、クロマグロの完全養殖の縮小と、伸びる微細藻類由来DHA

マルハニチロからウミオス(Umios)(1333)へ、世界一のグローバル水産バリューチェーン、クロマグロの完全養殖の縮小と、伸びる微細藻類由来DHA

売上高で世界最大級の水産企業マルハニチロが、2026年3月1日付で「Umios(ウミオス)株式会社」へと社名を変えた。創業145年を「第三の創業」と位置づける転換であり、本社も豊洲から高輪ゲートウェイシティへ移した。同社は採算が崩れたクロマグロの完全養殖を大幅に縮小する一方、カナダのMara Renewablesと組んで微細藻類由来DHAに本格参入し、シンガポールのUMAMI Bioworksとは細胞性クロマグロを開発する。2026年4月には早稲田大学出身の生え抜き・安田大助氏が社長兼COOに就いた。本稿はこの一連の動きを、海外VCや業界メディアの視点を統合して読み解く。

中国、日本向けに半導体材料ガス、六フッ化タングステン(WF6)の原料となるタングステン粉末の輸出を停止。関東電化工業(4047)、セントラル硝子(4044)

中国、日本向けに半導体材料ガス、六フッ化タングステン(WF6)の原料となるタングステン粉末の輸出を停止。関東電化工業(4047)、セントラル硝子(4044)

中国が高純度タングステン粉末の対日輸出を事実上ゼロにしたことで、半導体の配線形成に不可欠な材料ガス「六フッ化タングステン(WF6)」の日本国内生産が、原料枯渇によって止まる事態となった。世界のWF6生産能力の約4分の1を握る関東電化工業(4047)とセントラル硝子(4044)が、在庫が尽きる6月末を最後に7月1日でWF6生産を停止すると主要顧客に通知した、と韓国メディアが報じている。引き金は高市政権の台湾有事発言に対する中国の報復措置であり、サムスン電子やTSMC、そして「勝者」とされる韓国Foosungなどに影響と恩恵が広がっている。本稿は事実関係を一次情報で検証したうえで、各社への波及と資

業務システムにおけるヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)、ヒューマン・オン・ザ・ループ(HOTL)、ヒューマン・アウト・オブ・ザ・ループ(HOOTL)の効果的な設計

業務システムにおけるヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)、ヒューマン・オン・ザ・ループ(HOTL)、ヒューマン・アウト・オブ・ザ・ループ(HOOTL)の効果的な設計

AIエージェントが業務システムの中で実際に「行動」する2026年、設計の主役は「人間をループのどこに置くか」へ移った。本稿は、一件ごとに人間が承認するHITL、人間が監督し必要時に介入するHOTL、人間が介在しない完全自律のHOOTLという三つのモードを自律型兵器規制に由来する定義から整理し、各モードのベストプラクティス、人とAIの分業設計、LangGraphやSierra・Mercorなどのサービスと資金の流れ、McKinsey・Gartner・a16zらシリコンバレーの論調、自動化バイアスやガバナンスの遅れという課題と今後のタイムラインまでを一本の地図として描く。

ラピダス(Rapidus)、2ナノ先端半導体の顧客開拓に向け、イタリアの半導体設計機関 Chips-IT財団(Fondazione Chips-IT)と基本合意(MOU)

ラピダス(Rapidus)、2ナノ先端半導体の顧客開拓に向け、イタリアの半導体設計機関 Chips-IT財団(Fondazione Chips-IT)と基本合意(MOU)

日本の先端半導体メーカー、ラピダス(Rapidus)は2026年6月16日、イタリアの半導体設計機関「Chips-IT財団(Fondazione Chips-IT)」と将来の半導体製造に関する基本合意(MOU)を締結したと発表した。6月15日にローマで開かれた高市早苗首相とジョルジャ・メローニ伊首相の首脳会談に合わせたもので、前日の14日には英国の半導体センター(UKSC)とも同種の覚書を交わしている。狙いは、2027年度に量産を目指す回路線幅2ナノメートルの先端ロジック半導体の「顧客開拓」だ。本稿では、ラピダスとは何か、先端半導体や「2ナノ」がなぜ重要なのか、Chips-IT財団とはどのよう

FDEの必須スキル、データモデリングの基礎を徹底的に再考する

FDEの必須スキル、データモデリングの基礎を徹底的に再考する

Palantirが生んだForward Deployed Engineer(FDE)という職種が、2026年にOpenAI・Anthropic・Googleへ一気に広がり、求人は前年比で数倍に膨らんだ。生成AIがコードを書く時代に、なお人間のFDEが手放せない中核能力が「顧客の混沌としたデータを意味のある構造へ翻訳する力」、すなわちデータモデリングである。本稿は、概念・論理・物理モデルとER図、リレーション、第1〜第6正規形、そして「非正規化こそ真髄」という実務感覚までを、日本のSI現場で頻出する受注・人事システムの具体例とハンズオンで再考する。締めくくりに、人事の「発令と所属履歴」という二層