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記事

LLMの運用を支えるLLMOps。Langfuse、LangSmith、Helicone、Databricksなど

LLMの運用を支えるLLMOps。Langfuse、LangSmith、Helicone、Databricksなど

大規模言語モデル(LLM)を本番で安定運用するための新しい規律「LLMOps」が、2025〜2026年にかけて投資と業界再編の主戦場になった。本稿はLangfuse、LangSmith、Helicone、Braintrust、Portkey、Latitude、Laminar、そしてDatabricksやGoogle Cloud Vertex AIといった主要ツールの仕組みを具体例から平易に解説したうえで、シリコンバレーのVCがこの領域をどう見ているかを統合する。ClickHouseによるLangfuse買収、Palo Alto NetworksによるPortkey買収など2026年前半に相次い

半導体向け高純度フッ酸。ステラケミファ(4109)、ダイキン(6367)、森田化学

半導体向け高純度フッ酸。ステラケミファ(4109)、ダイキン(6367)、森田化学

最先端の半導体を1枚のシリコンウエハーから削り出すには、「水のように見えて、ガラスすら溶かす液体」が要る。それが高純度フッ酸(フッ化水素酸)である。不純物を1兆分の1(ppt)まで削ぎ落としたこの薬液と、その兄弟分である無水フッ化水素・フッ素系ガスを、世界で安定供給できる企業はごく少数で、ステラケミファ(4109)、ダイキン工業(6367)、森田化学工業の日本3社だけで半導体グレードの世界シェアの8〜9割を握るとされる。本稿では、フッ素・フッ化水素・フッ酸という紛らわしい三つの言葉の違いから説き起こし、それぞれが半導体製造のどこで効くのかを具体的に解説したうえで、2019年の日韓輸出管理問題か

OpenAIの法人営業トップ「バレット・ゾフ」、わずか5か月で退職

OpenAIの法人営業トップ「バレット・ゾフ」、わずか5か月で退職

AI研究者として頭角を現したバレット・ゾフ(Barret Zoph)は、2026年1月にOpenAIへ復帰し、研究者でありながら「法人営業のトップ」という異例の重責を担った。しかしわずか約5か月後の2026年6月、彼は再び同社を去った。ニューラル・アーキテクチャ探索の先駆者であり、ChatGPTを「製品」へと磨き上げたポストトレーニングの司令塔でもあった人物が、なぜ営業職に就き、なぜ短期間で去ったのか。本稿は、博士号を持たない天才の生い立ちと学歴、グーグルとOpenAIでの職歴、そしてシリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)がこの「回転ドア」をどう読み解いているかまでを、信頼できる一次情報

高速・低消費の光電融合次世代材料、TFLN(薄膜ニオブ酸リチウム)。村田製作所(6981)、日本ガイシ(5333)、アルバック(6728)、HyperLight、NANOLN

高速・低消費の光電融合次世代材料、TFLN(薄膜ニオブ酸リチウム)。村田製作所(6981)、日本ガイシ(5333)、アルバック(6728)、HyperLight、NANOLN

AIデータセンターの消費電力の壁を突破する鍵として、電気信号を超高速・低消費電力で光に変換する次世代材料「TFLN(薄膜ニオブ酸リチウム)」が脚光を浴びている。2026年6月18日、ハーバード大学発のスタートアップHyperLightがMediaTek主導で8,000万ドル(約124億円)のシリーズCを発表し、量産フェーズへの号砲を鳴らした。本稿では、シリコンフォトニクスやInPとの三つ巴の競争構造、中国がウエハー供給を握る地政学リスク、そして村田製作所・日本ガイシ・アルバックという日本勢とNANOLN(中国)の立ち位置を、シリコンバレーのVCの視点から「変調器の民主化」というキーワードで読み

デクセリアルズ(4980)、オランダの研究機関 フォトニック・インテグレーション・テクノロジー・センター(PITC)と光電融合などフォトニクス(光工学)分野で共同研究

デクセリアルズ(4980)、オランダの研究機関 フォトニック・インテグレーション・テクノロジー・センター(PITC)と光電融合などフォトニクス(光工学)分野で共同研究

ソニー由来の機能性材料メーカー、デクセリアルズ(東証プライム・4980)が、オランダの光集積回路(PIC)研究拠点「フォトニック・インテグレーション・テクノロジー・センター(PITC)」と、光電融合をはじめとするフォトニクス分野での共同研究を始める。2026年6月8日に発表し、6月11日に栃木の本社で調印式を実施した。生成AIの普及でデータセンターの消費電力が世界的な課題となるなか、電気信号を光に置き換えて省エネと高速化を両立する「光電融合(Co-Packaged Optics=CPO)」が次世代半導体の本命と目され、巨額のベンチャー資金と大手の戦略投資が殺到している。本稿では、共同研究の中身

FIFA World Cup 2026オフィシャル・パートナー、LenovoのAI事業の全体像とパーソナルAIエージェントQira(キラ)

FIFA World Cup 2026オフィシャル・パートナー、LenovoのAI事業の全体像とパーソナルAIエージェントQira(キラ)

世界最大のスポーツイベントであるFIFA World Cup 2026(米国・メキシコ・カナダ共催、6月11日〜7月19日)の裏側を、技術で支える「黒子」がLenovo(レノボ)である。LenovoはサーバーやノートPC、スマートフォンといったハードウェアを世界中の会場に張り巡らせるだけでなく、48カ国の代表を支援する生成AI「Football AI Pro」やAI 3Dアバター、レフェリー・ビューなど、サッカーそのものを変えるAIを共同開発した。その背後にあるのが、売上高12.9兆円規模・AI関連が全社の3分の1を占めるまでに成長したLenovoのAI事業であり、その消費者向けの旗艦が、PC

米通貨監督庁(OCC)、デバンキングに関する調査結果を数週以内に発表

米通貨監督庁(OCC)、デバンキングに関する調査結果を数週以内に発表

米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手9行が顧客を政治的・宗教的理由で「銀行から締め出した(debank)」かどうかを調べた監督調査の結果を、数週間以内に公表する見通しだ。ロイターが2026年6月15日に報じ、ジョナサン・グールド長官は議会で「そのプロセスは十分に進んでいる」と証言した。2025年12月に出た予備調査では、9行が化石燃料・銃器・暗号資産などの合法事業者を不当に選別していたと認定済みで、今回はおよそ10万件の苦情を精査した政治・宗教面の「第2幕」にあたる。発端はシリコンバレーだった――暗号資産業界が「オペレーション・チョークポイント2.0」と呼んだ

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2026開催を発表

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2026開催を発表

東京都は2026年6月12日、行政課題の解決を競う「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2026」の参加者募集を開始した。6回目となる今年度は、ハッカソンのテーマを都民から募り、生成AIによる開発支援ツールを応募時から無償提供し、賞を全8賞へと刷新するなど、間口を大きく広げた点が特徴である。本稿では、半年がかりに及ぶ長期スケジュール、燃料となる東京都オープンデータカタログサイトの中身、賞の体系、審査委員長を務める宮坂学副知事の人物像と審査員の顔ぶれ、これまでの受賞作の傾向を一次情報に基づいて整理し、最後にエンジニアの視点からこの大会の本質を読み解く。

15の論文が紡ぐRAGの発展

15の論文が紡ぐRAGの発展

大規模言語モデル(LLM)の弱点である作話・知識の陳腐化・出典の欠如を、外部知識の「検索」で補う仕組みがRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)である。本稿は2017年のDrQAから2024年のGraphRAGまで、RAGの骨格を作った15本の論文を一本ずつ章立てで辿り、「検索器+読解器」という素朴な分業が、密ベクトル検索・生成融合・少数事例学習・自己反省・知識グラフへとどう進化したかを、シリコンバレーの研究者の視点で解説する。あわせて、Pinecone・Contextual AI・Perplexity・Glean・Microsoft GraphRA

スマートリングSOXAI RING(ソクサイリング) CEO 渡邉 達彦(Tatsuhiko Watanabe)

スマートリングSOXAI RING(ソクサイリング) CEO 渡邉 達彦(Tatsuhiko Watanabe)

日本製スマートリングで国内シェア首位を走るのがSOXAI(ソクサイ)の「SOXAI RING」だ。創業者の渡邉達彦は、横浜国立大学で工学博士を取得し、スイス連邦工科大学(ETHチューリッヒ)やファーウェイで光センシングを究めた物理学者であり、「指輪こそ生体計測の最適解」と信じて2021年に起業した。本稿では、サブスク不要・世界最細という製品の強みと競合構図、渡邉の学歴・研究者としての評価・創業物語を他のどのサイトよりも掘り下げたうえで、シリーズA8.8億円を支えたVC/事業会社シンジケートの狙いをVCの視点から統合的に読み解く。2026年に本格化した技術基盤「SOXAI OS™」のOEM提供は

Sakana AIがマルチエージェントシステムSakana Fugu、Fugu Ultraをリリース

Sakana AIがマルチエージェントシステムSakana Fugu、Fugu Ultraをリリース

東京拠点のSakana AIが2026年6月22日、複数のフロンティアAIモデルを1つのAPIの裏で動的に束ねる「マルチエージェント・オーケストレーション」システム、Sakana FuguとFugu Ultraを正式リリースした。Fugu自身が「指揮者」として訓練された言語モデルで、課題ごとに最適なモデルへ仕事を割り振り、検証し、統合する。米国の6月12日の輸出規制でAnthropicの最上位モデルが世界の大半から使えなくなった直後という、絶妙なタイミングでの投入である。本稿はサービスの全体像から会社の素性、技術の仕組み、競合地図、各紙の論調、そして死角までを統合的に解説する。

GitHub代替、3社が相次いで発表。Cursor Origin、ZED DeltaDB、GitLab Project Switch

GitHub代替、3社が相次いで発表。Cursor Origin、ZED DeltaDB、GitLab Project Switch

世界中の開発者が日々のソースコードを預ける「コードホスティング(Gitフォージ)」の主役交代をねらう発表が、2026年6月のわずか6日間で立て続けに起きた。10日にGitLabが「次世代ソースコード管理」(報道では「Project Switch」と通称)を、11日にZedが操作単位で履歴を記録する「DeltaDB」を、16日にCursorがAIエージェント前提のGitフォージ「Origin」を公表した。背景には、AIエージェントがコードを量産する「エージェンティック(自律エージェント)開発」への移行と、Nx Console拡張機能を起点とするサプライチェーン侵害や、国内のCAMPFIRE・マネ

AI研究でノーベル化学賞受賞のジョン・ジャンパー、アンソロピックへの移籍を表明

AI研究でノーベル化学賞受賞のジョン・ジャンパー、アンソロピックへの移籍を表明

タンパク質構造予測AI「AlphaFold(アルファフォールド)」で2024年のノーベル化学賞を受賞したジョン・ジャンパー氏が、約9年在籍したGoogle DeepMindを離れ、Claude(クロード)を開発するAnthropic(アンソロピック)に移籍すると、2026年6月18日(米国時間)にX(旧Twitter)上で表明した。同氏は「しばらく充電期間を取ってから加わる」とし、具体的な役職は両社とも明らかにしていない。ジェミニ共同責任者ノーム・シャジール氏がOpenAIへ移った直後の発表で、AIの主戦場が「会話の流暢さ」から「科学そのもの」へと移りつつあることを象徴する人事として、シリコン

国産LLM Preferred Networks PLaMo 2.0 Prime、PLaMo翻訳、PLaMo API、PLaMo Chat、PLaMo Lite

国産LLM Preferred Networks PLaMo 2.0 Prime、PLaMo翻訳、PLaMo API、PLaMo Chat、PLaMo Lite

Preferred Networks(PFN)の純国産LLM「PLaMo」は、フラッグシップの PLaMo 2.0 Prime を中心に、翻訳特化の PLaMo翻訳、開発者向けの PLaMo API、無料の PLaMo Chat、エッジ動作の PLaMo Lite へと用途別に展開している。本稿は各サービスと競合との立ち位置を具体例で解説し、PFN の歩みと、PLaMo を率いた岡野原大輔・代表取締役社長(前CTO)の生い立ち・学歴・創業物語を深く掘り下げる。さらに VC とメディアの受け止めを整理し、シリコンバレーの投資家の視点から今後の焦点を読み解く。