
超大型の世界的な成長局面、半導体スーパーサイクルとは。その仕組みとリスク
生成AIの計算需要を燃料に、半導体市場は2026年に史上初めて年間1兆ドル(約160兆円)を超える「スーパーサイクル」に入った。IDCは2026年の半導体売上を1兆2,900億ドル(約206兆円)、うちAI向けチップだけで約5,000億ドル(約80兆円)と、業界史上初めてAIが売上の過半を占めると予測する。本稿ではまず、このスーパーサイクルが何を指し、誰が何を作り誰が資金を出しているのかを具体例で概観したうえで、従来の「シリコンサイクル」との決定的な違い、バブル論争、地政学リスク、AIのコモディティー化、そして世界的な経済格差の拡大という五つの論点を、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC