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企業・ファイナンス

企業活動と資本の動き。買収・上場・資金調達・決算・業績、VC やファンドの投資、経営体制の変更、事業戦略。

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宇宙ゴミ(スペースデブリ)の除去サービス、アストロスケールホールディングス(186A)。先行投資が重い負担となるが売上収益2.4倍と急成長

宇宙ゴミ(スペースデブリ)の除去サービス、アストロスケールホールディングス(186A)。先行投資が重い負担となるが売上収益2.4倍と急成長

アストロスケールホールディングス(東証グロース・186A)の2026年4月期は、売上収益が前期比141.8%増の59億4,000万円と2.4倍に伸び、売上総利益が上場後はじめて通期黒字に到達した。一方で営業損失99億7,500万円、フリー・キャッシュ・フローは194億円のマイナスと先行投資の重さは変わらず、2026年6月に転換社債と新株で306億円を調達している。本稿ではデブリ除去サービスの基礎から、競合とサプライチェーン、創業秘話、決算に潜む会計上の仕掛け、投資家視点の強みと課題、2030年までのマイルストーンまでを掘り下げる。

グンゼ(GUNZE)(3002)、連結黒字維持も、主力の肌着を含むアパレル事業は厳しく単体で13億円の営業赤字。東日本大震災や能登半島地震に続き、熊本地震にも肌着10万枚を寄付

グンゼ(GUNZE)(3002)、連結黒字維持も、主力の肌着を含むアパレル事業は厳しく単体で13億円の営業赤字。東日本大震災や能登半島地震に続き、熊本地震にも肌着10万枚を寄付

グンゼは2026年3月期に連結営業利益48億82百万円と黒字を維持したが、主力のアパレル事業は単体で13億34百万円の営業赤字に転落した。国内4工場と2物流拠点の閉鎖、82人の希望退職を伴う構造改革のさなか、7月28日に発生した令和8年熊本地震では男女用肌着約10万枚を被災地に届けている。東日本大震災、能登半島地震に続くこの支援は、赤字事業が国の災害インフラを担うという逆説を浮かび上がらせる。業績が9割減っても株価が倍になった資本政策の中身と、2027年度に向けた観測点を検証する。

フィットネスレースHYROX(ハイロックス)、LVMHのPEファンド L Catterton(Lキャタルトン)が出資に向けて交渉中

フィットネスレースHYROX(ハイロックス)、LVMHのPEファンド L Catterton(Lキャタルトン)が出資に向けて交渉中

英Sky Newsは2026年6月13日、LVMHとアルノー家の持株会社が計4割を出資するPEファンドL Catterton(Lキャタルトン)が、屋内フィットネスレースHYROX(ハイロックス)の株式取得に向けスイスのInfront Sports & Mediaと独占交渉に入ったと報じた。業界推計での企業価値は7億〜10億ユーロ(約1,290億〜1,840億円)。2017年にハンブルクで650人から始まったレースは2025/26シーズンに150万人規模へ膨張した。8月13日時点で正式発表はない。

国内トップの今治造船が、二位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)を子会社化、オールジャパンで中国・韓国勢に挑む

国内トップの今治造船が、二位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)を子会社化、オールジャパンで中国・韓国勢に挑む

国内首位の今治造船が2026年1月5日付で二位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)を連結子会社化した。JFEホールディングスとIHIから株式を追加取得し、出資比率を30%から60%へ引き上げたもので、対価は非開示である。両社合算の売上高は約7,600億円、年間建造量は469万総トンで建造量では世界4位、国内シェアは5割を超える。中国が新造船受注の6割超、韓国が2割を占め、日本が5%前後に沈むなか、「2035年に建造能力を倍増する」という政府方針も追い風に「オールジャパン」で中韓に挑む構図だ。ただし合算の世界シェアはなお約6%にとどまり、増産を阻む最大の壁は人手不足にある。

IBM、11兆円消失の歴史的な大暴落。あまりの業績不振に8日前倒しで異例の暫定決算を発表

IBM、11兆円消失の歴史的な大暴落。あまりの業績不振に8日前倒しで異例の暫定決算を発表

米IBMは2026年7月14日、本決算予定日の7月22日を8日前倒しして4〜6月期の暫定決算を発表し、売上高が市場予想を大きく下回ったことで株価は1日で25.21%下落した。1987年のブラックマンデーを上回る同社史上最大級の下落率で、時価総額は約670億〜690億ドル(約10.9兆〜11.2兆円)が消失した。原因は、AIインフラ向けのサーバーやメモリの争奪戦が激化し、顧客がIBMの主力であるソフトウェアやメインフレームへの支出を後回しにしたことにある。ソフトウェア・コンサル株全体に「壊滅的打撃」が波及し、東京市場でもNECや富士通に連想売りが広がった。決算の中身から不振の構造、シリコンバレー

量子スタートアップQunaSys(キュナシス) CEO 楊天任(ヤン テンニン)。Qamuy(カムイ)、QURI(キューリ)

量子スタートアップQunaSys(キュナシス) CEO 楊天任(ヤン テンニン)。Qamuy(カムイ)、QURI(キューリ)

QunaSys(キュナシス)は、量子コンピュータの「ソフトウェアとアルゴリズム」に特化した東京大学発のスタートアップである。ハードウェアを自社では作らず、クラウド型量子化学計算サービス「Qamuy(カムイ)」、誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)時代を見据えた開発基盤「QURI SDK(キューリ)」、そして2023年に大阪大学と考案した独自アルゴリズム「QSCI」を武器に、トヨタ・JSR・中外製薬・ENEOSといった国内大手や、IBM・理研・鴻海(フォックスコン)と組んで「量子で解く化学」の実用化を進めている。本稿は、各サービスの中身と競合との違い、4社との協業、そしてケニアでの偶然から会社を

ソフトバンクG、ビジョン・ファンドの最高財務責任者(CFO)ナブニート・ゴビルが退任。ロイターが報道

ソフトバンクG、ビジョン・ファンドの最高財務責任者(CFO)ナブニート・ゴビルが退任。ロイターが報道

ロイターは2026年6月16日(米国時間)、ソフトバンクグループ(SBG)傘下で世界最大級のテック投資ファンドを運用するソフトバンク・ビジョン・ファンドの最高財務責任者(CFO)ナブニート・ゴビル氏が、約10年の在任を経て退任すると独自報道した。社内メモを根拠とするもので、後任は明らかにされていない。退任は、孫正義氏率いるSBGがOpenAIなどへの巨額AI投資へと軸足を移し、ファンドが「広く薄く」のVC型から「狭く厚く」の集中投資型へと変質する局面で起きた。本稿では報道内容を整理したうえで、ビジョン・ファンドの仕組みを具体例で解説し、ザンビアの寒村に育った異色のCFOの生い立ち・学歴・職歴・

第2の脳(Personal Knowledge Management)、Obsidian CEO Steph Ango(ステフ・アンゴ)

第2の脳(Personal Knowledge Management)、Obsidian CEO Steph Ango(ステフ・アンゴ)

Obsidianは、あらゆるメモを手元のMarkdownファイルとして保存する「第2の脳(PKM)」アプリだ。CEOのステフ・アンゴは生物学とデザインを学んだ多才な作り手で、包装スタートアップLumiを売却した後、一介のヘビーユーザーからCEOへと上り詰めた。ベンチャーキャピタル(VC)の資金を一切受け取らず、わずか9人で年間経常収益(ARR)が第三者推計で約25百万ドル(約39億円)規模に達するとされる同社を、シリコンバレーのVCは「投資したくてもできない優等生」としてどう見ているのか。その独自路線と今後の焦点を、VCの視点から多角的に追う。

Google親会社Alphabet、総額800億ドル(約12兆円)の資金調達を発表。過去最大級

Google親会社Alphabet、総額800億ドル(約12兆円)の資金調達を発表。過去最大級

米グーグルの親会社アルファベットは2026年6月1日、総額800億ドル(約12兆円)の株式による資金調達を発表した。300億ドルの公募増資、最大40億ドル規模の市場内売却(ATM)プログラム、そしてウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイによる100億ドルの第三者割当の三層構造で、複数メディアは「米企業による単一の株式調達としては史上最大級」と報じる。潤沢な現金を抱える同社が自社株買いから一転して大型増資に踏み切った背景には、年間28兆円規模に膨らむAIインフラ投資がある。本稿では事業の概要から調達の構造、シリコンバレーのVCや各紙の見方、今後の焦点までを多角的に掘り下げる。

LINEヤフー代表取締役会長 川邊健太郎退任。電脳隊からヤフー。LINEの経営統合、吸収合併。そしてソロプレナーへ

LINEヤフー代表取締役会長 川邊健太郎退任。電脳隊からヤフー。LINEの経営統合、吸収合併。そしてソロプレナーへ

LINEヤフー代表取締役会長の川邊健太郎氏が、2026年6月開催予定の第31回定時株主総会終結時をもって任期満了により退任する。学生時代に立ち上げた電脳隊を2000年に54億円でヤフーに売却して以来、Yahoo!モバイル担当プロデューサーからキャリアを始め、GyaO再建、スマートフォンシフト、PayPay立ち上げ、ZOZO買収、そしてLINEとの経営統合・吸収合併までを牽引した26年間の社員生活、14年間の経営者人生にひと区切りをつける。退任後は「AIと自分の二人会社」として個人で起業する構想を公表し、シリコンバレーで先鋭化する「AIソロプレナー」潮流の日本における象徴的存在となる。

Space X、いよいよIPO。目論見書を読み解く

Space X、いよいよIPO。目論見書を読み解く

スペースXは2026年5月20日、米証券取引委員会(SEC)にIPO(新規株式公開)の目論見書(登録届出書フォームS-1)を提出した。ナスダックにティッカー「SPCX」で上場し、約750億〜800億ドル(約12兆円規模)を調達、企業価値1.7兆〜2兆ドルを狙う、史上最大規模のIPOである。目論見書は、衛星通信スターリンクが稼ぎ、統合したばかりのAI企業xAIが現金を燃やすという「三層構造」をあらわにし、1.75兆ドルというバリュエーションの是非をめぐってシリコンバレーのVCや市場関係者の評価は割れている。本稿はその目論見書とVCの視点、そして上場につられて動き出した宇宙関連株までを、ベンチャー

Roblox(ロブロックス) CEO デイヴィッド・バシュッキ(David Baszucki)

Roblox(ロブロックス) CEO デイヴィッド・バシュッキ(David Baszucki)

ロブロックスは、ユーザー自身がゲームを制作し、共に遊ぶ世界最大級の「共体験プラットフォーム」であり、CEOデイヴィッド・バシュッキは教育用物理シミュレーションソフトの開発者から出発した技術者である。本記事は、カナダ移民の家系に生まれた少年時代からスタンフォード大学での学業、ナレッジ・レボリューション創業、そしてロブロックス創業までを一次資料に基づいて追う。さらにアルトス・ベンチャーズやアンドリーセン・ホロウィッツなどシリコンバレーの主要ベンチャーキャピタル(VC)がバシュッキとロブロックスをどう評価してきたかを統合し、2026年の年齢確認規制がもたらした業績ガイダンスの下方修正と今後の見通しを

ゲーム開発特化AI「Seele AI」。Alipay PdM、NetEase Cloud Music VP、Tencent GMを歴任した王詩沐(Shimu Wang)CEO

ゲーム開発特化AI「Seele AI」。Alipay PdM、NetEase Cloud Music VP、Tencent GMを歴任した王詩沐(Shimu Wang)CEO

中国・深圳発のゲーム生成AIスタートアップ「Seele(全灵)」が、シリコンバレーのVCコミュニティで注目を集めている。CEOの王詩沐(Shimu Wang)は、支付宝(Alipay)のデザイナー兼プロダクトマネージャーから網易雲音楽(NetEase Cloud Music)副総裁、そして騰訊新聞(Tencent News)総経理を歴任した中国IT業界きってのプロダクト人材で、自社開発の多モーダル大規模モデル「Seele01」と「EVA-01」をベースに、自然言語からプレイ可能な3Dゲームを数分で生成するエンドツーエンド・プラットフォームを構築している。本稿では、Seele AIの技術的優位性

Apple CEO ティムクック後任、「ジョン・テルヌス(John Ternus)」とはどんな人物か

Apple CEO ティムクック後任、「ジョン・テルヌス(John Ternus)」とはどんな人物か

Appleは2026年4月20日、ティム・クックCEOが2026年9月1日付で執行会長(Executive Chairman)に就き、ハードウェア・エンジニアリング担当上級副社長(SVP)のジョン・テルヌス(John Ternus、50歳)が第8代CEOに就任すると発表した。テルヌスは2001年入社の生え抜きで、iPad、AirPods、Apple Silicon Mac、Apple Vision Pro、iPhone Airなど近年の主要ハードウェアを束ねてきた人物である。シリコンバレーのVCやアナリストは、AI時代に「ハード起点で勝負する」というAppleの戦略的シグナルとして概ね歓迎する一方、生成AIで競合に出遅れた状態をどう挽回するかを最大の注目点としている。 ---