AI を業務で使うための技術。エージェント、RAG、コーディング支援、評価、MCP や MHS のような相互運用の標準、プロンプト設計、AI 運用の実務。『どう作るか・どう使うか』が主題のもの。
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世界最大のスポーツイベントであるFIFA World Cup 2026(米国・メキシコ・カナダ共催、6月11日〜7月19日)の裏側を、技術で支える「黒子」がLenovo(レノボ)である。LenovoはサーバーやノートPC、スマートフォンといったハードウェアを世界中の会場に張り巡らせるだけでなく、48カ国の代表を支援する生成AI「Football AI Pro」やAI 3Dアバター、レフェリー・ビューなど、サッカーそのものを変えるAIを共同開発した。その背後にあるのが、売上高12.9兆円規模・AI関連が全社の3分の1を占めるまでに成長したLenovoのAI事業であり、その消費者向けの旗艦が、PC
大規模言語モデル(LLM)の弱点である作話・知識の陳腐化・出典の欠如を、外部知識の「検索」で補う仕組みがRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)である。本稿は2017年のDrQAから2024年のGraphRAGまで、RAGの骨格を作った15本の論文を一本ずつ章立てで辿り、「検索器+読解器」という素朴な分業が、密ベクトル検索・生成融合・少数事例学習・自己反省・知識グラフへとどう進化したかを、シリコンバレーの研究者の視点で解説する。あわせて、Pinecone・Contextual AI・Perplexity・Glean・Microsoft GraphRA
東京拠点のSakana AIが2026年6月22日、複数のフロンティアAIモデルを1つのAPIの裏で動的に束ねる「マルチエージェント・オーケストレーション」システム、Sakana FuguとFugu Ultraを正式リリースした。Fugu自身が「指揮者」として訓練された言語モデルで、課題ごとに最適なモデルへ仕事を割り振り、検証し、統合する。米国の6月12日の輸出規制でAnthropicの最上位モデルが世界の大半から使えなくなった直後という、絶妙なタイミングでの投入である。本稿はサービスの全体像から会社の素性、技術の仕組み、競合地図、各紙の論調、そして死角までを統合的に解説する。
世界中の開発者が日々のソースコードを預ける「コードホスティング(Gitフォージ)」の主役交代をねらう発表が、2026年6月のわずか6日間で立て続けに起きた。10日にGitLabが「次世代ソースコード管理」(報道では「Project Switch」と通称)を、11日にZedが操作単位で履歴を記録する「DeltaDB」を、16日にCursorがAIエージェント前提のGitフォージ「Origin」を公表した。背景には、AIエージェントがコードを量産する「エージェンティック(自律エージェント)開発」への移行と、Nx Console拡張機能を起点とするサプライチェーン侵害や、国内のCAMPFIRE・マネ
SpaceXは2026年6月16日、AIコーディングツール「Cursor」を開発するAnysphereを総額600億ドル(約9.6兆円)の全株式交換で買収すると発表した。記録ずくめの新規株式公開(IPO)からわずか4日後の電撃発表で、買収対価はすべてSpaceX株で支払われ、2026年第3四半期の完了を見込む。ロケット企業がコーディングAIを買う狙いは、年初にxAIを吸収して新設した「SpaceXAI」部門を、OpenAIやAnthropicに対抗できる水準へ一気に引き上げることにある。本稿では、まずCursorというサービスの正体と急成長の軌跡をかみ砕いたうえで、シリコンバレーのVCがこの案
Epic Gamesは2026年6月17日、米シカゴの開発者カンファレンス「State of Unreal 2026」でUnreal Engine 5.8を正式リリースした。最大の目玉は、エディタ自身がMCP(Model Context Protocol)サーバーになる実験的プラグインで、Claude CodeなどのAIエージェントが自然言語の指示でブループリントやマテリアル、ライティング、アクター配置を直接操作できるようになった点だ。本記事ではUnreal EngineとMCPの基礎から、具体的な導入手順と運用のコツ、ゲームクリエイター/エンジニアの実利用シーン、各メディアの報道、そしてUn
2026年春、米Anthropicの「Claude」およびコーディング特化型AIエージェント「Claude Code」をめぐり、日本の大手企業による戦略的提携が一斉に表面化した。NEC(4月23日)、日立製作所(5月19日)、富士通(5月27日)の大手IT3社がわずか1カ月余りで「そろい踏み」し、アクセンチュアと野村総合研究所がコンサル側を牽引、SCSK・伊藤忠テクノソリューションズ・TISがAmazon Bedrock経由のリセラー契約で続いた。本稿は、コンサル・大手SIer・中堅SIer・メーカー・商社という5つのレイヤーごとに導入規模と人数を整理し、なぜいま日本企業がClaudeに殺到す
Anthropicは2026年6月9日、一般提供モデルとして過去最強と位置づける「Claude Fable 5」と、その安全装置を一部解除した「Claude Mythos 5」を公開した。両者は中身がまったく同じ頭脳で、違いは安全装置(セーフガード)の有無だけ、という珍しい設計思想を採る。ソフトウェアエンジニアリングの難関ベンチマーク SWE-bench Pro で80.3%を記録し、OpenAIのGPT-5.5(58.6%)やGoogleのGemini 3.1 Proを大きく引き離した。本稿では、サービスの全体像から料金体系、使いこなしのコツ、シリコンバレーの反応、そしてIPOを目前に控えた
イーロン・マスク氏率いる xAI が 2026 年 5 月中旬、初の本格的なエージェンティック・コーディング CLI である「Grok Build」を早期ベータとして公開した。最大 8 つの並列サブエージェント、Plan モード、ローカルファースト設計を売りに、Anthropic の Claude Code が事実上一強となっている開発者向けエージェント市場へ正面から切り込む構えだ。シリコンバレーの主要 VC は「coding agent こそが AGI の最初の実装」と位置付けつつも、Grok Build については期待と懐疑が交錯した受け止め方を見せている。
Anthropicは2026年5月28日(木)、フラッグシップLLMの新版「Claude Opus 4.8」を正式リリースした。価格は前世代Opus 4.7と同じ100万入力トークンあたり5ドル(約775円)/100万出力トークンあたり25ドル(約3,875円)に据え置きつつ、SWE-Bench Proで69.2%(4.7は64.3%)、GDPvalで1890点(4.7は1753点)と大幅にスコアを伸ばした。新機能として「コードの欠陥を放置する確率が前世代比で約4分の1」になる誠実さ(Honesty)向上、claude.aiとCowork上の「エフォート・コントロール(Effort Contr
弱冠 25 歳の MIT 中退組がわずか 3 年で年間経常収益 20 億ドル(約 3,000 億円)を達成し、SpaceX による 600 億ドル(約 9 兆円)の買収オプション付き提携を勝ち取った。本稿は Cursor を提供する Anysphere の CEO Michael Truell の生い立ちから創業物語、シリコンバレー VC の冷ややかな懐疑と熱狂が同居する評価まで、最新の 2026 年 5 月時点のソースで多角的に掘り下げる。
米AI開発企業Anthropicが、2026年4〜6月期に創業以来初の四半期営業黒字を達成する見通しとなった。原動力はコーディング支援AI「Claude Code」の急伸であり、その導入をアクセンチュア、BCG、野村総合研究所(NRI)、NECといったコンサルティング・システムインテグレーション(SI)各社との協業が加速させている。Anthropicは一方でウォール街の投資ファンド連合と組み、コンサル業界そのものに挑む新会社まで立ち上げた。本稿は各社協業の規模・領域・狙いを精査したうえで、「価値はモデル層からサービス層へ移る」というシリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)の投資仮説を軸に、
アンソロピックは2026年5月6日、イーロン・マスク氏率いるスペースXからメンフィスのコロッサス1データセンターの全計算資源を借り受ける契約を締結した。これにより300メガワット超・NVIDIA GPU22万基超が今月中に追加投入され、Claude PRO・Max・Team・Enterprise(席数課金)プランにおけるClaude Codeの5時間ごと利用上限が2倍となる。さらにProとMaxではピーク時間帯の制限が撤廃された。マスク対アルトマンの巨額裁判が進行中であり、シリコンバレーの覇権闘争は単なる企業戦略を超え、AGIをめぐる思想の戦いの様相を呈し始めている。
Unity Technologiesは2026年5月初旬、エディタ統合型AIスイート「Unity AI」のオープンベータを全Unity 6以降のユーザー向けに公開した。Unity アシスタント(Ask/Agentモード)、生成AI機能群「ジェネレーター」、外部AIエージェントを呼び込む「AIゲートウェイ」、IDE側からエディタを操作する「Unity MCPサーバー」の4本柱で構成され、デモ「demolition derby(破壊ダービー)」を自然言語プロンプトのみで秒単位で構築する様子が大きな反響を呼んでいる。本稿ではゲーム開発エンジニアの視点から、各コンポーネントの仕組み、料金体系、実践的な