基盤モデル・大規模言語モデル本体の発表、性能、アーキテクチャ、各社の開発動向。OpenAI・Anthropic・Google・中国勢などのモデルそのものが主題のもの。音声認識や翻訳のような『生成ではない』モデルもここ。
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NTTが純国産で開発する大規模言語モデル「tsuzumi(つづみ)」は、2025年10月にパラメータを約300億(30B)へ拡張した「tsuzumi 2」へ世代交代し、2026年5月19日には図表入りの日本語ビジネス文書を画像として読み解く「tsuzumi 2 Visionモデル」を追加した。わずか1基のGPUで動き、金融・医療・公共の知識をあらかじめ作り込み、機密データを社外に出さずにオンプレミスで使える点が最大の特徴である。本稿ではtsuzumiの歩みと技術、開発を統括する西田京介(にしだ きょうすけ)上席特別研究員の思想、東京通信大学や政府AI基盤「源内」への採用までを整理し、シリコンバ
2017年のTransformerから2024年のClaude内部解析まで、現代AIの骨格を作った10本の論文を、シリコンバレーのAI研究者の視点で一気通貫に読み解く。Google/DeepMindの「アーキテクチャと強化学習」、OpenAIの「スケールと創発」、Anthropicの「安全性と解釈可能性」という三幕構成で、各論文の中身を具体例とともにできるだけ平易に解説し、最後に全体の流れと今後を展望する。2026年6月時点で、これらの論文を書いた研究者たちが率いる企業群は、Anthropic(評価額約9,650億ドル=約154兆円)とOpenAI(約8,520億ドル=約136兆円)を筆頭に、
AI開発企業アンソロピックが2026年6月1日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)のための登録書類(Form S-1)を非公開で提出したと発表した。直前のシリーズHで時価総額9,650億ドル(約150兆円)に達しライバルOpenAIを抜き、年換算売上高は470億ドル(約7.3兆円)まで急伸、第2四半期には初の営業黒字化が視野に入る。本稿はSpaceX・OpenAIと同時期に重なる「3兆ドルIPOレース」を、各紙の報道、黒字化の実態、競争優位、そして市場の資金吸収力という4つの論点から検証し、最後にシリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)の視点で全体像を統合する。
米Anthropicは2026年5月28日(現地時間)、シリーズHで650億ドル(約10.3兆円)を調達し、調達後の企業価値が9,650億ドル(約152兆円)に達したと発表した。約3カ月で評価額を2.5倍に押し上げ、評価額・年換算売上の両面で初めてOpenAIを上回り、世界で最も価値あるAIスタートアップとなった。シリコンバレーのVCは「90日でOpenAIを抜いた」と熱狂する一方、HBMメーカーと政府系ファンドが並ぶ顔ぶれには「VC案件というより産業政策」「循環取引」との批評も浮上している。本稿はVCの視点から、各紙の報じ方の違いと、次に注視すべき指標を整理する。(円換算は特記なき限り約1ド
Anthropic が4月7日に限定公開したフロンティアモデル「Claude Mythos Preview」は、Project Glasswing で課された90日間の優先アクセス期間が7月6日前後に明けるとみられ、各紙が一般公開拡大の可能性を一斉に取り上げ始めた。Cyber ベンチマーク83.1%、Firefox に対する成立 exploit 181 本、27 年眠っていた OpenBSD 脆弱性の自律発見など、性能はもはや「攻撃側の生産性が時間単位で爆増する」段階にある。本稿ではシリコンバレーの VC が動かしているマネーの流れを下敷きに、SaaS のセルフホスト化、Claude を組み込
OpenAI創設メンバーで元Tesla AI責任者のアンドレイ・カーパシーが、2026年5月19日にX上でアンソロピック(Anthropic)入社を発表した。プリトレーニング・チーム配下で「Claudeを使ってClaudeを改良する」再帰的自己改善プロジェクトを率いる。シリコンバレーのVCの間では、本人事をAnthropicが研究最前線で人材磁場として優位を確立した象徴とみる声が多く、IPOを射程に入れた次の調達フェーズにも追い風になるとの見方が広がっている。
ChatGPTを運営するOpenAIが、早ければ2026年5月22日にも非公開でIPO(新規株式公開)の申請書類を米当局へ提出すると、ウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグなど米主要メディアが相次いで報じた。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーを起用し、足元の企業価値8520億ドル(約135兆円)を土台に9月の上場を視野に入れる。一方で、競合アンソロピックの初の四半期営業黒字見込み、ChatGPTの利用者数の伸び鈍化、動画生成AI「Sora」の撤退など逆風も強まっている。本稿では各紙の報道を多角的に整理し、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)の受け止め、そしてマルタ共
Anthropicは2026年5月18日、API向けSDK自動生成で事実上の標準を握るスタートアップStainlessの買収を発表した。Stainless生成のSDKはOpenAIやGoogleなど競合を含むAI業界全体が依存しており、Anthropicはホスティング型製品の段階的終了を表明している。買収額は非開示だが、The Informationは3億ドル超で交渉と報じた。本記事ではStainlessの仕組みと技術的優位性、CEOアレックス・ラトレイ氏の生い立ちと経歴、シリコンバレーのVCの受け止め、そしてOpenAIへの影響までを多角的に掘り下げる。
OpenAIは2026年5月16日、マルタ共和国政府と提携し、AIリテラシー講座を修了した全市民・居住者(約57万人)に有償プラン「ChatGPT Plus」を1年間無償提供すると発表した。国家規模では世界初の試みで、週間アクティブユーザー数や売上の社内目標未達という逆風のなかで打たれた一手である。本稿はマルタの過去――ブロックチェーン・アイランド構想の挫折とFATFグレーリスト入り――を踏まえつつ、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)の視点から、この「奇策」が市場の陣地取りなのか、それとも上場前の数字づくりなのかを徹底検証する。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団トラストが2026年第1四半期にMicrosoft株を完全売却し、最後に残った約770万株(約32億ドル=約5,060億円相当)を手放したことが、5月15日に開示された四半期報告書(13F)で判明した。ほぼ同じ週、Anthropicとゲイツ財団は医療・教育・農業を対象とする4年・総額2億ドル(約316億円)の協業を発表している。本稿はこの二つの報道を別個の出来事として扱うのではなく、Microsoftの「脱OpenAI一本足」、Anthropicの企業価値急騰、そしてサイバー攻防の臨界点となったフロンティアモデル「Mythos」までを貫く一本の構造線として、シリコンバ
オークランド連邦地裁で進む「Musk v. Altman」訴訟は、2026年5月12日、サム・アルトマンOpenAI最高経営責任者(CEO)の個人投資ポートフォリオを法廷に晒すという、第三週目の最重要局面に突入した。マスク陣営の主任弁護士スティーブン・モロが提出した文書には、Helion Energy、Stripe、Reddit、Cerebras Systemsなど、OpenAIと取引のある9社にアルトマンが合計20億ドル(約3,100億円)を超える個人持ち分を抱えていた事実が記されていた。シリコンバレーVCはガバナンス危機への分裂した反応を示し、IPOを控えるOpenAIには議会調査・SEC
Googleは2026年5月5日、オープンウェイトLLM「Gemma 4」向けに、推論を最大3倍高速化する補助モデル「Multi-Token Prediction(MTP)ドラフター」をApache 2.0ライセンスで公開した。ブラウザのAjaxが先読みでUXを変えたように、MTPは「ひとつずつトークンを生む」という前提を崩し、未来のトークンを束で先取りすることで応答性を一変させる。シリコンバレーのVCは、これを「推論層への投資テーゼ」を裏付ける象徴的な動きと位置づけており、Inferact/Together AI/Fireworks AIといった推論最適化スタートアップに、引き続き巨額の資金
NTTドコモビジネスが提供する「docomo business RINK®」は、Software Defined技術により回線・クラウド接続・セキュリティを一体化したNaaS(Network as a Service)であり、インターネットを介さずに主要パブリッククラウドへ閉域ダイレクト接続できる点で、VPNとは性質を異にする。2026年4月にAnthropicがゼロデイ脆弱性を数千件発見したフロンティアモデル「Claude Mythos Preview」を限定公開して以降、攻撃側の能力が一気に跳ね上がった現実を直視するなら、企業が外部攻撃面(アタックサーフェス)そのものを物理的に削減する手段
OpenAI最高財務責任者(CFO)のサラ・フライアー(Sarah Friar)が、CEOサム・アルトマン(Sam Altman)の推進する2026年第4四半期IPO計画と総額1.4兆ドル(約220兆円)規模のインフラ投資コミットメントに反対し、社内で深刻な対立に発展している。WSJ、The Information、Bloomberg等の複数の主要メディアが、フライアーが2027年への上場延期を主張し、投資家会議から事実上「除外」されつつあると相次ぎ報じた。北アイルランド出身のSquareおよびNextdoorで2度のIPOを成功させた金融プロフェッショナルが、シリコンバレーで最大の論争の中心