Winglang
公式サイト1. サービス概要
Winglang(ウィングラング)、通称Wingは、クラウドアプリケーション開発に特化した新しいプログラミング言語です。クラウドインフラとアプリケーションロジックを単一の言語で統一的に記述でき、コンパイル時にTerraformコード(インフラ定義)とクラウドランタイムコード(アプリケーションロジック)を同時に生成します。
- 主な機能:
- Preflight/Inflight モデル: 「Preflight」(コンパイル時=インフラ定義)と「Inflight」(実行時=アプリケーションロジック)を言語レベルで明確に区別。インフラとアプリの境界を型安全に管理。
- Terraformへのコンパイル: Wingコードをコンパイルすると、Terraformの設定ファイル(HCL/JSON)が自動生成される。
- クラウドランタイム生成: 同時にLambda関数やコンテナ向けのランタイムコードも生成。
- ローカルシミュレーター: クラウドにデプロイせずにローカル環境でクラウドアプリケーションの挙動をシミュレート・テスト可能。
- マルチクラウド抽象化: AWS、GCP、Azure等のクラウド固有の詳細を抽象化し、ポータブルなコードを実現。
- ユーザー数:
- オープンソースプロジェクトとして開発中。GitHubスター数は5,000超。クラウドネイティブ開発の新しいパラダイムとして注目を集めています。
- 対応プラットフォーム:
- Linux、macOS、Windows(CLI)。
- AWS(先行対応)、GCP、Azure(順次対応中)。
2. 使用している技術スタック
- 言語実装: Rust(Wingコンパイラ)、TypeScript(標準ライブラリ、ツーリング)
- コンパイルターゲット:
- Terraform: インフラ定義をTerraform JSON形式で出力。
- JavaScript/TypeScript: ランタイムコード(Lambda関数等)をJS/TSとして生成。
- アーキテクチャ:
- Wingコンパイラ: ソースコードを解析し、Preflight(インフラ)とInflight(ランタイム)のコードを分離・生成。
- Wing Console: ローカルシミュレーター付きのビジュアル開発環境。クラウドリソースの状態をリアルタイムで可視化。
- Wing SDK: クラウドリソース(Queue、Bucket、Function等)の抽象化ライブラリ。
- ライセンス: MIT License
3. 会社概要
- 運営会社名: Wing Cloud, Inc.
- 設立年: 2022年
- 本社所在地: イスラエル(リモートファースト)
- 従業員数: 約10〜30名(推定)
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
- 沿革:
- 2022年:Elad Ben-Israel氏がWing Cloudを設立。AWS CDK(Cloud Development Kit)の開発経験を活かし、クラウド専用プログラミング言語の構築を開始。
- 2022年:シードラウンドで資金調達を実施。
- 2023年:Winglang(Wing)をオープンソースとして公開。Preflight/Inflightモデルの革新的なアプローチがDevOpsコミュニティで話題に。
- 2023年:Wing Consoleを公開。ローカルシミュレーターにより開発体験を大幅に向上。
- 2024年:言語仕様の安定化とエコシステムの拡充を推進。AWS対応の深化とGCP/Azure対応の拡大。
- 資本構成:
- ベンチャーキャピタルによる出資を受ける非上場企業。
- 主な投資家: Battery Ventures、Grove Ventures、StageOne Ventures等。
- 国籍: イスラエル
- 役員情報:
- Elad Ben-Israel(共同創業者・CEO): AWS CDK(Cloud Development Kit)の生みの親。AWSでPrincipal Engineerとして勤務し、AWS CDK、AWS Constructs Library、Projenなどの主要プロジェクトを創設。クラウドインフラのプログラマビリティに対する深い知見を持ち、「クラウド専用言語」というビジョンを掲げてWingを開発。
- Shai Ber(共同創業者・CTO): AWS出身のエンジニア。コンパイラ設計と分散システムの専門家。
