Lakera
1. サービス概要
Lakera(ラケラ)は、生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)アプリケーション向けのAIネイティブなセキュリティプラットフォームを提供しています。特に「AIレッドチーミング」においては、Lakera Red というサービスを展開しています。
- 主な機能:
- Lakera Red(AIレッドチーミング): AIシステムを動的にストレステストし、脆弱性を特定。プロンプトインジェクション、データ漏洩、ジェイルブレイク(脱獄)などの攻撃をシミュレーションし、リスクに基づいた優先順位付けと修正ガイダンスを提供。
- Lakera Guard(リアルタイム保護): API経由で統合されるリアルタイムの防御レイヤー。不正なプロンプトのブロック、個人情報(PII)の漏洩防止、不適切なコンテンツのモデレーションを実行。
- Gandalf: 世界最大級のAIセキュリティ教育ゲーム。ユーザーがAIへの「ハッキング」を試みることで攻撃データを収集し、その数千万件のデータポイントを自社の防御モデルの学習に活用。
- ユーザー数:
- 教育用ゲーム「Gandalf」の利用者数は100万人以上。
- Fortune 100企業の35%以上が問い合わせを行い、Dropboxや米国のトップ3銀行を含む企業に導入。
- 対応プラットフォーム:
- SaaS形式で提供。単一のAPIコールで既存のAIアプリケーション(LLM、エージェント等)に統合可能。
2. 使用している技術スタック
公開されているエンジニアリングブログや求人情報、技術文書から判明している範囲の技術スタックは以下の通りです。
- 言語/フレームワーク: Python(AI/機械学習モデルの開発)、Go、Rust(高性能なAPI・セキュリティエンジンの構築)
- AI/ML: 独自のAIセキュリティモデル、LLM。Gandalfから収集した3,500万件以上の攻撃データポイントを活用した学習エンジン。
- インフラ/クラウド: AWS、Google Cloud Platform。
- デプロイ/統合: APIベースの統合(低遅延、高スケーラビリティを特徴とする)。
- セキュリティ基準: OWASP Top 10 for LLM Applicationsへの準拠、リアルタイムの脅威検知技術。
3. 会社概要
- 運営会社名: Lakera AI, Inc.
- 設立年: 2021年
- 本社所在地: スイス、チューリッヒ(Zurich, Switzerland)およびアメリカ、サンフランシスコ(San Francisco, CA)
- 従業員数: 約70名(2025年時点)
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
- 沿革:
- 2021年:David Haber、Mateo Rojas-Carulla、Matthias Kraftによって設立。創業メンバーはGoogle、Meta等の出身者。
- 2023年:教育用ゲーム「Gandalf」を公開し、AIセキュリティ分野で注目を集める。
- 2023年10月:1,000万ドルのシード資金調達を発表。
- 2024年7月:シリーズAラウンドで2,000万ドルを調達。累計調達額は3,000万ドルに到達。
- 2025年9月:Check Point Software Technologiesによる買収合意が発表され、2025年第4四半期に買収完了予定。
- 資本構成:
- 主要株主:Atomico(シリーズAリード)、Redalpine(シードリード)、Citi Ventures、Dropbox Ventures、Fly Ventures、Inovia Capital。
- 個人投資家:Snyk共同創業者、Palo Alto NetworksやDatadogの元エグゼクティブなど。
- 国籍: スイス(スイスとアメリカの二拠点展開)
- 役員情報:
- David Haber (Founder & CEO): ドイツ/スイス国籍。航空宇宙分野やGoogle、MetaでのAI開発経験を持つ。
- Mateo Rojas-Carulla (Founder): Meta (Facebook) のAIリサーチ部門(FAIR)等で経験を積んだAIエンジニア。
- Matthias Kraft (Founder): 航空宇宙産業(Daedalean AIなど)で安全性が極めて重要なAIシステムの開発に従事。
- Sasha Vidoborskiy: Atomicoのパートナー。シリーズA調達に伴い取締役会に参加。
