Roam Research
公式サイト1. サービス概要
Roam Researchは、ネットワーク型思考ツールの先駆けとなったアウトライナーベースのノートアプリケーションである。双方向リンク(bidirectional linking)を中核機能とし、ノート間の関係性を自動的に構築する。ブロック単位の参照(block reference)、ブロック埋め込み(block embed)、デイリーノート、グラフビューなど、「ネットワーク型思考」を支援する革新的な機能群により、PKM(Personal Knowledge Management)ブームの火付け役となった。研究者、ライター、思想家をメインターゲットとし、知識の蓄積と関連付けを重視する。
2. 使用している技術スタック
- フロントエンド: ClojureScript(Reagent/Re-frame)
- データベース: Datomic(Datalogクエリ対応のイミュータブルデータベース)
- バックエンド: Clojure
- インフラ: AWS
- グラフビュー: D3.js(ネットワークグラフ描画)
- データモデル: グラフデータベース構造
- 対応プラットフォーム: Webブラウザ、デスクトップアプリ(Electron)、モバイル
3. 会社概要
- 会社名: Roam Research, Inc.
- 所在地: 米国
- 設立: 2017年
- 創業者・CEO: Conor White-Sullivan
- 従業員数: 約10〜15名
- 収益モデル: サブスクリプション。Pro版は月額$15(年額$165)、Believer版は5年間$500
- 資金調達: 約$9Mを調達
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
沿革
- 2017年: Conor White-SullivanがRoam Researchのプロジェクトを開始。ヴァネヴァー・ブッシュの「Memex」やテッド・ネルソンのハイパーテキスト思想に影響を受け、ネットワーク型思考ツールを構想
- 2019年: パブリックベータ版をリリース。双方向リンクの概念が研究者やPKM愛好家の間で急速に広まる。「#RoamCult」と呼ばれる熱狂的なコミュニティが形成
- 2020年: 大型の資金調達を実施。一時は$200Mの評価額とも報じられる。有料プランを開始。ユーザー数が急増し、PKM(個人ナレッジ管理)ブームを牽引
- 2021年: モバイル対応、オフライン機能の改善を実施。ただし開発ペースに対してユーザーの期待とのギャップが指摘される
- 2022年: マルチプレイヤー(共同編集)機能を追加。しかし競合(Obsidian、Logseq等)の台頭により市場シェアに圧力
- 2023〜2024年: 継続的な機能改善を実施。デスクトップアプリの提供、パフォーマンス改善、新機能の追加
資本構成
- シードラウンド: 約$9Mを調達。投資家にはTrue Ventures等が含まれる
- 一時は$200M前後の企業評価額が報じられた
- 創業者Conor White-Sullivanが主要株主
国籍
- 米国法人
役員情報
- Conor White-Sullivan — 創業者・CEO。ネットワーク型思考とナレッジマネジメントの思想家。哲学的・技術的なビジョンを持ち、「ツール・フォー・ソート」(思考のためのツール)運動を牽引。以前はロビイングやコンサルティングの分野で活動していた
- Josh Brown — 初期の共同開発者としてプロダクト開発に貢献
