Open Mobility Foundation
公式サイト1. サービス概要
Open Mobility Foundation(OMF)は、都市がモビリティ(電動キックボード、シェアサイクル、配車サービス等)を効果的に管理するためのオープンソースデジタルインフラを開発・維持する非営利団体である。
最も重要なプロジェクトはMobility Data Specification(MDS)であり、都市行政とモビリティ事業者間のデータ交換標準を定義する。MDSにより、都市はシェアリングモビリティ車両のリアルタイムの位置情報、トリップデータ、稼働状況を標準化された形式で取得し、規制の執行、都市計画、交通管理に活用できる。
MDSは「Provider API」(事業者から都市への車両データ提供)、「Agency API」(都市から事業者への規制・ポリシー配信)、「Policy API」(ジオフェンシング、速度制限などのルール定義)などのコンポーネントで構成される。北米を中心に世界150以上の都市で採用されており、マイクロモビリティ管理のグローバルスタンダードとなっている。
2. 使用している技術スタック
- MDS(Mobility Data Specification): RESTful APIベースのデータ交換標準。JSON形式
- Provider API: モビリティ事業者から都市への車両・トリップデータ提供インターフェース
- Agency API: 都市から事業者への規制・管理コマンド配信
- Policy API: ジオフェンシング、速度制限、駐車規制などのポリシー定義・配信
- Geography API: 地理的境界・ゾーンの定義。GeoJSON形式
- ホスティング: GitHubでオープンソース開発・管理
- データフォーマット: GeoJSON、JSON。標準的なRESTful API設計
- 認証: OAuth 2.0ベースのAPI認証
3. 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組織名 | Open Mobility Foundation (OMF) |
| 設立年 | 2019年 |
| 本部所在地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス |
| 組織形態 | 非営利団体(501(c)(6)) |
| 主要プロジェクト | Mobility Data Specification (MDS) |
| 設立主導 | ロサンゼルス市交通局(LADOT) |
| 導入都市数 | 150以上 |
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
沿革
- 2018年: ロサンゼルス市交通局(LADOT)がMobility Data Specification(MDS)を開発・公開。電動キックボード(Bird、Lime等)の急速な普及に対応するためのデータ標準として策定
- 2019年: Open Mobility Foundation(OMF)を非営利団体として設立。ロサンゼルス市、サンタモニカ市、オースティン市などの都市が創設メンバーとして参加。MDSの開発・管理をOMFに移管
- 2020年: MDS 1.0を正式リリース。Policy APIを追加し、都市がデジタルでモビリティ規制を配信できる仕組みを確立。導入都市数が急速に拡大
- 2021年: MDSの国際的な採用が進む。欧州、オーストラリアの都市でも導入開始。Geography APIを追加
- 2022年: MDS 2.0の策定を推進。配車サービス(TNC)、デリバリー車両など対象モビリティモードを拡大
- 2023年: 150以上の都市でMDSが採用。CDS(Curb Data Specification)など路上空間管理の新標準の開発にも着手
資本構成
- 非営利団体として都市政府メンバーのメンバーシップ費用により運営
- Bloomberg Philanthropies、Knight Foundationなどの財団からの助成金を受領
- 初期開発はロサンゼルス市交通局(LADOT)の予算で実施
- ベンダー中立の立場を維持し、テクノロジー企業やモビリティ事業者も参画
国籍
アメリカ合衆国
役員情報
| 役職 | 氏名 | 備考 |
|---|---|---|
| Executive Director | Jascha Franklin-Hodge | OMFの事務局長。都市テクノロジー分野の専門家 |
