OhmConnect
公式サイト1. サービス概要
OhmConnectは、エネルギーデマンドレスポンス(需要応答)プラットフォームである。電力需要がピークに達する時間帯に消費者が電力使用量を削減すると、その節約量に応じて報酬を支払う仕組みを提供する。
スマートサーモスタット、EV充電器、スマートプラグなどのスマートホームデバイスと連携し、ピーク時間帯に自動的に電力消費を抑制する。ユーザーは専用アプリで「OhmHour」(節電イベント)の通知を受け取り、電力を削減することでポイント・現金報酬を獲得する。集約された数十万世帯の節電量は仮想発電所(Virtual Power Plant)として機能し、電力市場で取引される。
カリフォルニア州を中心に展開し、数十万人のユーザーが参加している。電力網の安定化、再生可能エネルギーの効率的活用、ピーク時の化石燃料発電の抑制に貢献するスマートシティ・クリーンエネルギーソリューションである。
2. 使用している技術スタック
- プラットフォーム: クラウドベースのデマンドレスポンス管理プラットフォーム
- スマートデバイス連携: Nest、ecobee等のスマートサーモスタット、スマートプラグ、EV充電器とのAPI連携
- データ分析: リアルタイム電力消費データの分析。ピーク予測アルゴリズム
- モバイルアプリ: iOS/Android対応アプリ。節電通知、報酬管理
- IoT: スマートホームデバイスの自動制御。IFTTT連携
- 電力市場連携: CAISO(カリフォルニア独立系統運用機関)等の電力市場との取引連携
- ユーザー管理: ユーティリティAPI連携(PG&E、SCE等の電力会社データ取得)
3. 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | OhmConnect, Inc. |
| 設立年 | 2014年 |
| 本社所在地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 オークランド |
| CEO | Cisco DeVries |
| 事業領域 | エネルギーデマンドレスポンス・仮想発電所プラットフォーム |
| 買収 | Uplight(旧GreenPocket)により買収 |
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
沿革
- 2014年: Cisco DeVriesとCurtis Pelyにより設立。カリフォルニア州の電力市場で消費者向けデマンドレスポンスサービスを開始
- 2015年: カリフォルニア州の電力会社(PG&E、SCE、SDG&E)の顧客向けにサービスを展開開始
- 2016年: ユーザー数が急速に増加。スマートサーモスタット等のデバイス自動制御機能を追加
- 2017年: 仮想発電所(VPP)としてのスケールを拡大。CAISO電力市場での取引を本格化
- 2018年: シリーズBラウンドの資金調達を完了。ユーザー数が数十万人に到達
- 2019年: テキサス州への展開を開始。カリフォルニア以外の市場に拡大
- 2020年: カリフォルニア州の猛暑・山火事による電力危機で需要応答の重要性が再認識される。「OhmConnect Home」プログラムを開始し、スマートホームデバイスを無料提供
- 2021年: 大型の資金調達を実施。仮想発電所の規模を拡大
- 2022年: Uplight(エネルギーテック企業)による買収が発表される。デマンドレスポンスプラットフォームの統合へ
- 2023年: Uplight傘下でサービスを継続。エネルギー管理プラットフォームとしての機能を拡充
資本構成
- ベンチャーキャピタルから複数ラウンドの資金調達を実施
- 主要投資家にはSidewalk Infrastructure Partners(Alphabet関連)、Ulu Ventures等が含まれる
- 2022年にUplight(旧GreenPocket、Tendrilの統合企業)により買収
- 買収後はUplightの一部門として事業を継続
国籍
アメリカ合衆国
役員情報
| 役職 | 氏名 | 備考 |
|---|---|---|
| Founder / CEO | Cisco DeVries | エネルギー政策の専門家。オバマ政権でエネルギー政策に関与 |
| Co-Founder | Curtis Pely | OhmConnectの共同創業者 |
