Fides
公式サイト1. サービス概要
Fides(フィデス)は、Ethyca社が開発するオープンソースのプライバシーエンジニアリングプラットフォームである。GDPR、CCPA/CPRA、LGPD、その他グローバルなプライバシー規制への準拠を技術的に実装・自動化するためのツールセットを提供する。
Fidesの中核となる機能は、データマッピング(データフローの自動検出・可視化)、同意管理(Consent Management)、データ主体アクセスリクエスト(DSAR)の自動処理、プライバシーポリシーの管理である。特に、「Privacy as Code」というコンセプトのもと、プライバシー要件をコードとして定義・管理できるアプローチを採用しており、開発チームとプライバシーチームの連携を促進する。オープンソース版(Fides Community Edition)と商用版(Fides Cloud / Fides Enterprise)の両方を提供している。
2. 使用している技術スタック
- Privacy as Code: プライバシーポリシー・データ分類をYAMLファイルとして宣言的に定義し、CI/CDパイプラインに統合
- Fideslang: プライバシーデータ分類のためのオープンスタンダードな分類体系(タクソノミー)
- データコネクタ: PostgreSQL、MySQL、MongoDB、BigQuery、Snowflake、DynamoDB、S3、Salesforce、Stripeなど多数のデータソースへの接続をサポート
- 同意管理: JavaScriptベースの同意バナー・同意管理UI(Fides.js)
- バックエンド: Python(FastAPI)
- フロントエンド: React、TypeScript(Next.js)
- データベース: PostgreSQL
- インフラ: Docker、Kubernetesに対応。セルフホストまたはクラウドホスト(Ethyca管理)
- ライセンス: Apache License 2.0(オープンソース版)
3. 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Ethyca, Inc. |
| 設立年 | 2018年 |
| 本社所在地 | 米国ニューヨーク州ニューヨーク市 |
| 業種 | プライバシーエンジニアリング/プライバシーテック |
| 主な製品 | Fides(オープンソースプライバシープラットフォーム) |
| 主要顧客 | テクノロジー企業、eコマース、SaaS、フィンテック |
| 従業員数 | 約30〜60名(2024年時点推定) |
| ウェブサイト | https://ethyca.com / https://fid.es |
4. 沿革、資本構成、国籍、役員情報
沿革
- 2018年: Cillian KieranとPaul Loughlinにより米国ニューヨークにてEthycaを設立。プライバシーエンジニアリングの自動化をミッションとして創業
- 2020年: FidesプロジェクトをApache License 2.0のもとオープンソースとしてリリース。Fideslang(プライバシーデータ分類タクソノミー)を公開
- 2021年: シリーズAを完了。開発者コミュニティの成長とともに、企業向け商用版の提供を開始
- 2022年: シリーズBを完了し累計調達額を拡大。GDPRおよびCCPA/CPRA対応機能の強化、同意管理機能の追加
- 2023年: Fides Cloudの提供を本格化。データコネクタの拡充、エンタープライズ向け機能の追加
- 2024年: グローバルなプライバシー規制対応の拡大、AI関連のプライバシーリスク管理機能を追加
資本構成
- 資金調達: シード、シリーズA、シリーズBを含む複数ラウンドの資金調達を実施
- 主要投資家: Insight Partners、Scratch Ventures、Founder Collective等
- オープンソースモデル: オープンソースのコミュニティ版を基盤に、商用版で収益化するOpen Coreビジネスモデル
国籍
- 米国(デラウェア州法人)
- アイルランド出身の創業者が率いるグローバルチーム
役員情報
| 役職 | 氏名 | 経歴 |
|---|---|---|
| CEO・共同創業者 | Cillian Kieran | アイルランド出身。広告テクノロジー・マーケティングテクノロジー分野での経験を持ち、プライバシー保護の技術的実装の重要性に着目しEthycaを創業 |
| CTO・共同創業者 | Paul Loughlin | ソフトウェアエンジニアリングのバックグラウンドを持ち、Fidesの技術アーキテクチャを設計・統括 |
